ラミクタール画像

強直間代発作の原因とは

てんかん発作は基本的に脳が異常に興奮する状態です。脳神経は電気的に情報を伝達するのですが、そこに大きすぎる電流が流れると脳が情報を処理しきれなくなってパニックになるのです。イメージとしては、コンピューターの基板に大電流が流れて正しい情報処理が不可能になったというのと、同じようなものです。発作には部分発作と全般発作があり、一般の人がてんかん発作として思い浮かべる強直間代発作は全般発作の一種です。もっとも両者に大した違いは無く、脳の一部分で発作が起きるのを部分発作、その発作が脳全体に広がったのを全般発作と呼んでいるだけです。
 発作の前兆としては手足がぴりぴりするという感覚異常や、幻覚が見えたり幻聴が聞こえるといった視覚、聴覚の異常があります。これは脳内に大きな電流が流れ始め、感覚神経から送られてくる外部の情報を正確に知覚できなくなった状態です。このような前兆の後さらに大きな電流が流れ出すと、混乱した脳から運動神経にでたらめな指示が出て、硬直や痙攣が起きるのです。また精神活動に異常が生じ、奇妙な感覚を覚えるのも前兆の一つです。
 てんかん治療薬のラミクタールは、非常に簡単に説明すると脳内での電流の流れを抑制する薬です。脳の神経細胞を流れる電流の強さは、神経伝達物質と呼ばれる化学物質の量によって決定されるのですが、ラミクタールはこの神経伝達物質の分泌を抑制することで、電流が流れないようにするのです。これによって過剰な電流が流れて脳がパニックになることがなくなり、てんかん発作の発生が抑えられるわけです。ちなみにラミクタールは躁病の治療にも使われることがありますが、これは躁病も神経伝達物質が過剰に分泌されて脳が異常興奮する病気だからです。